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【関西の議論】“酸素ボンベ”も使った?忍者の知られざる実態 驚きの忍具、敵を籠絡させる心理術には唖然

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【関西の議論】
“酸素ボンベ”も使った?忍者の知られざる実態 驚きの忍具、敵を籠絡させる心理術には唖然

 金持ちの浪人に変装し、知り合いになって親交を深め、雑談や冗談で心をおしはかり、機を見て密談して好条件を持ち出し…と続く。そして誓紙を固める(契約を交わす)のだが、その際には、「父子妻子などを人質に取った」上で約束事などを決める-と記されている。

 何とも生々しい方法だ。ほかに「人間という物は色と欲とで忠義心は失うもの」という内容の記載もあり、人の心を読み、弱点を巧みにつく忍者の性質が表れている。

 こうした術を、忍者が本当に使ったのだろうか? 著書で中島さんは、江戸時代の寛永5(1628)年に公儀隠密が「讃岐伊予土佐阿波」(四国)を探索し、徳島城や城下の町を探ったことを記した資料を紹介することで、この点にも触れている。

 資料は、旧水口藩士宅から滋賀県甲賀市に合併する前の水口町に寄贈されたもので、中島さんは「隠密は『甲賀者』の可能性もあり、実際の仕事の内容や方法を知ることができる」と説明。城の寸法や門の位置などを細かく記すだけでなく、城下の庶民の町並みや中州の位置のほか、武士がいる「侍町」は住居の配置まで詳しく調べ、記されている。

 また「稲田修理」や「加島主水」など武士48人の名が並び、石高や現況、役職なども調べているという。

 特に侍の人物像を詳述していることについて、中島さんは「重要人物の情報を得て、利用すべき人物を選び出すことが謀略の要」で、有事の場合は身虫の術を使って敵を寝返らせようとしたとも考えられるという。

 資料ではほかにも、馬の数が「六百程」、鉄砲の数が「二千の上有」などと、わずか半月あまりの間に、実に多岐にわたる情報を調べ上げている。これらの情報の中には、大名の風聞に関するものもあったという。

 こうした風聞は、藩の「取りつぶし」の口実などにも使われる重要な探索事項であり、中島さんは、幕府のこうした情報収集力が諸藩への脅威になっていたとみている。

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