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【依存~断てないギャンブル(4)】ギャンブルが「自分の居場所に」 ウソ繰り返し借金漬け 離婚の父の“二の舞い”

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【依存~断てないギャンブル(4)】
ギャンブルが「自分の居場所に」 ウソ繰り返し借金漬け 離婚の父の“二の舞い”

ギャンブル依存症について語り合う木村勇也さん=平成29年4月28日、奈良県(前川純一郎撮影) ギャンブル依存症について語り合う木村勇也さん=平成29年4月28日、奈良県(前川純一郎撮影)

 「誰からも冷たい目で見られず、落ち着いて過ごせる。何より欲していた居場所を得たと感じた」

寝るか、パチンコするか

 高3になると、学校終わりに、自宅から歩いて3分ほどの店に1人でも行くようになる。ただ、このときはまだ、バイト代の範囲内で収まっていた。

 一気に転がり落ちたのは高校卒業後からだ。高校は進学校で、将来は大学で法律の勉強をしようと夢見ていたが、バイトとパチンコ店を行き来する生活では到底、学業が身につかず、受験はすべて失敗した。

 そのままコンビニのバイトを続け、母には「大学を目指す」と伝えて形の上では浪人生となったが、夜勤にも入るようになり生活は乱れた。夜勤明けは、帰宅して寝るか、パチンコ店に行くか。勉強する時間があるはずもなく、2年ほどすると、内心では、進学は諦めた。

 「居場所」はますますパチンコ店だけになった。給料から母に渡す2万円と携帯代を引いた10万円ほどは、すべて、パチンコ店に入り浸りスロットにつぎ込んだ。

 「給料が1週間ももたないことがあったが(スロットをやっている間は)落ち着けたし、やめようとは思わなかった。もっとやりたいとも思った」

 あれほど嫌ったギャンブルによる借金で首が回らなくなった父のようになるのは、もはや時間の問題だった。(敬称略)

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