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【依存~断てないギャンブル(4)】ギャンブルが「自分の居場所に」 ウソ繰り返し借金漬け 離婚の父の“二の舞い”

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【依存~断てないギャンブル(4)】
ギャンブルが「自分の居場所に」 ウソ繰り返し借金漬け 離婚の父の“二の舞い”

ギャンブル依存症について語り合う木村勇也さん=平成29年4月28日、奈良県(前川純一郎撮影) ギャンブル依存症について語り合う木村勇也さん=平成29年4月28日、奈良県(前川純一郎撮影)

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 木村勇也(29)=奈良県在住=は長らくパチンコやスロット、競馬に嫌悪感を抱いていた。中学3年のとき、父と母が離婚し、その一因が父のギャンブルによる借金だったからだ。

「誰からも冷たい目で見られない場所」

 木村は人間関係を築くのが苦手で、小学校では軽いいじめに遭った。高校で野球部に入ったものの、やる気は起きず休みがちに。その上、心配して声をかけてくれた同級生の部員らに対し「体調が悪い」「用事がある」と嘘を繰り返し休み続けた。高1の秋には退部。面と向かっての非難はなかったが、冷ややかな目で周囲から見られるようになった。

 要するに、学校で「浮いた存在」になり、「居場所」を失った。

 日々をやり過ごすだけの毎日だったが、離婚で女手一つで2人の息子を抱えるようになった母を助けようと、高2で始めたコンビニエンスストアのアルバイトで、やっと先輩という親しい友を得た。

 その先輩から誘われ、渋々ながらも、パチンコ店に足を踏み入れたのは「嫌われて関係を壊したくないという気持ちがあった」からだった。

 ビギナーズラック。初心者が持つ幸運のことだが、この言葉通り、木村はこの初めてのスロットで1万円ほど勝った。機種は当時はやっていた人気漫画だった。勝つ快感に、高2でパチンコ店に足を踏み入れたスリルが加わり、病みつきになった。

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