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【エンタメで生きるんや(6)】会社に内緒で新人賞、自分の受賞原稿を自分で書く  作家・塩田武士さん

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【エンタメで生きるんや(6)】
会社に内緒で新人賞、自分の受賞原稿を自分で書く  作家・塩田武士さん

平成22年に第5回小説現代長編新人賞を受賞した塩田武士さん(本人提供) 平成22年に第5回小説現代長編新人賞を受賞した塩田武士さん(本人提供)

 --文化生活部に移ってからはどんな仕事をしていましたか

 塩田 テレビ局をまわったのがすごく役に立っています。普段入れないところに入って取材できたのは大きかった。当時、興味のあった若手漫才コンビの「銀シャリ」や「麒麟」など25組を取り上げ、連載を書きました。とにかく笑わせるという記事で、会社から賞をもらいました。あと、囲碁・将棋も担当しました。

 --記者時代の平成22年に将棋を題材にした『盤上のアルファ』で小説現代長編新人賞を受賞しました

 塩田 19歳のころから新人賞に原稿を送っていまして、忙しすぎた事件担当の2年間を除き、3年目から再開しています。受賞は31歳のときでした。

 --会社には?

 塩田 応募したことを隠していたので部長と編集局長室に行きました。副業禁止ですから辞表を一応持って。すると局長は「おめでとう。新聞の仕事も両方頑張ってくれ」と。まだ記者業で食べていけると安心しました。ただ部長には「受賞の原稿は自分で書け」と言われ、講談社に自分の受賞について電話取材しました。「絶対訂正は出すな」と言われ、免許証を片手に自分の名前を何度も確認し、「本紙塩田記者受賞」という記事を出しました。

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