産経WEST

【田淵幸一物語・第3部(16)】優勝の決まる試合で「勝ってくれるな」と代表 疑惑の試合の「噂の真相」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【田淵幸一物語・第3部(16)】
優勝の決まる試合で「勝ってくれるな」と代表 疑惑の試合の「噂の真相」

初めはこんなシーンも見られた江夏と金田監督(右端)。2人の仲は急速にさめていった 初めはこんなシーンも見られた江夏と金田監督(右端)。2人の仲は急速にさめていった

前のニュース

 昭和48(1973)年10月20日、勝てば優勝が決まる中日戦。上田ではなく何故、江夏を先発させたのか。

 メンバー表を見た岡本コーチが「これでいいんですか?」と念を押すと金田監督は「それでええ、責任はオレが取る」と答えたという。何の責任を取るというのだろう。「疑惑」はそのまま何年も放置された。

 そして平成13年、「衝撃の事実」が明らかになった。江夏が自伝『左腕の誇り』(波多野勝構成、草思社)の中で、球団幹部から試合の前日に「勝ってくれるな」と言われた-と暴露したのである。

思わずテーブルをひっくり返した

 「19日の午前11時に球団事務所に行くと長田代表と鈴木常務が難しい顔をして座っていた。何の用事かと聞くと2人は『あしたの中日戦には勝ってくれるな』というわけです。『どういうことですか』『いや、勝つと金がかかるから。これは監督も承知している』。聞いた瞬間、僕は思わず前のテーブルをひっくり返しましたよ」

 中日戦では勝つな-だから金田監督は名古屋で勝ち星のない江夏を-だから江夏もやる気をなくし-負けた。「疑惑」が解けたかのようにみえた。

 今でもそう信じている人は多い。だが、事実は違う。

 先発した江夏はやる気をなくすどころか中日戦に闘志を燃やした。

 自伝にも『僕は何が何でも中日戦に勝つつもりでいた。マウンドに立ったときにはフロントの言ったことなど忘れて、勝ちたい一心で投げた』とある。それでこそ江夏である。

続きを読む

田淵幸一物語のニュース

このニュースの写真

  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督

「産経WEST」のランキング