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【認知症だより(4)】国際会議が教えてくれたこと

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【認知症だより(4)】
国際会議が教えてくれたこと

認知症の男性(73)が描いた「雪化粧する樹木」。雪の情景を思い浮かべて表現した(「京都<臨床美術>をすすめる会」提供) 認知症の男性(73)が描いた「雪化粧する樹木」。雪の情景を思い浮かべて表現した(「京都<臨床美術>をすすめる会」提供)

 ADI(国際アルツハイマー病協会)と「認知症の人と家族の会」が共催して4月27~29日、国立京都国際会館(京都市左京区)で開いた国際会議が終了しました。参加者は、海外の70数カ国からの800人を含む約4千人。連日報道され、私の着物姿での開会挨拶を見てくれた人もいるかもしれません。

 《京でADI国際会議開会 認知症本人意思を重視 当事者登壇「支援で自立」》。27日の夕刊1面トップで報じた地元紙の見出しです。これに象徴されるように、今回の会議では認知症の本人の発言が目立ちました。

 「サポートしてくれるさまざまな人と出会い、不安が解消された」「自己決定して自分らしい生活を送ることが大切だ」「認知症は不便であっても不幸ではない」「まわりに頼り切りの人生は嫌だ。何もかもできなくなるのではない」などなど。

 これらの発言は偏見を打ち破り、認知症の人は何もできない、分からない人ではなく、それぞれが意思を持ちそれぞれの人生を生きたいと願っている人たちであることを世間に伝えてくれました。国際会議のとても大きな効果です。

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