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【田淵幸一物語・第3部(15)】セオリー外しの江夏先発-「疑惑の試合」となった中日戦

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【田淵幸一物語・第3部(15)】
セオリー外しの江夏先発-「疑惑の試合」となった中日戦

優勝を意識してガチガチの阪神打線(打者は田淵)。中日の先発・星野に翻弄された 優勝を意識してガチガチの阪神打線(打者は田淵)。中日の先発・星野に翻弄された

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 首位に立った阪神はついに「王手」をかけた。2位・巨人とは1ゲーム差。10月20日、名古屋球場での中日26回戦。勝てば昭和39年以来、9年ぶり7度目の優勝が決まる。

 「優勝したら来春はアメリカキャンプをやる予定や」と試合前から興奮気味の戸沢一隆球団社長にトラ番記者の意地悪な質問が飛ぶ。

 --きょう優勝を決めたら明日の甲子園(巨人戦)はお客さんが減りますよ?

 「3万や4万の入場料なんかどうでもええ。巨人戦は左うちわで観戦や」

名古屋で勝ち星のない江夏

 スタンドも大阪から駆けつけた虎ファンが試合前から「六甲おろし」の大合唱。ついには中日ファンと乱闘騒ぎ。そんな中で試合が始まった。

 いきなりスタンドがどよめいた。なんと、阪神の先発はこの年、中日戦8勝1敗の“中日キラー”の上田ではなく、名古屋で勝ち星のない江夏がマウンドに上がったからだ。

 藤村隆男投手コーチによれば「監督とどちらにするか悩んだ末、江夏の勝負強さに懸けよう-と結論が出た」という。

 だが、江夏は踏ん張れなかった。2-2の同点に追いついた四回、先頭の木俣に左翼へライナーで叩き込まれ、再びリードを許してしまう。そして打線も中日の先発、星野を打ちあぐんだ。というより、勝たねば…と力むあまりに、甘いタマを見逃し、難しいタマに手を出して凡打の山を築いた。

 ◇10月20日(中日26回戦 名古屋)

 阪神 100 100 000-2

 中日 002 100 01×-4

 勝 星野 敗 江夏

 本塁打 木俣9号(江夏より)

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