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【依存~断てないギャンブル(2)】「一番箱積んでいる」スロットで劣等感埋める 医師警告「刑務所行くか自殺する」

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【依存~断てないギャンブル(2)】
「一番箱積んでいる」スロットで劣等感埋める 医師警告「刑務所行くか自殺する」

ギャンブル依存症を克服した依存症回復のワンネスグループ共同代表の三宅隆之さん=平成29年4月28日(前川純一郎撮影) ギャンブル依存症を克服した依存症回復のワンネスグループ共同代表の三宅隆之さん=平成29年4月28日(前川純一郎撮影)

「まだやる仕事があるだろう」 上司の詰問からも逃げた

 卒業後に就職した地方の放送局でもうまくはいかなかった。自分は誰よりもテレビやラジオに触れてきた自負はあったが、本当は何もできない「新人」だった。自負は態度に表れ、周囲と衝突を繰り返し、すぐに浮いた存在になった。

 結局、すがったのはギャンブルだった。定時の午後6時になると、残業する先輩らを横目に逃げるように会社を後にし、パチンコ店へ。上司が追いかけてきて「まだやる仕事があるだろ」と詰問されたこともあったが、それでも逃げた。

 勤務時間にも会社を抜けて入り浸り、借金はさらに増えた。当時は金利が30%後半の会社もあったが、返してはすぐ借りた。最後は返済能力を超え、親に泣きついた。

 正月、実家に帰り、打ち明けると、父は銀行から300万円超をおろし、一軒一軒に返済してくれた。「申し訳なさでいっぱいだった。二度とギャンブルには手を出さない」。そう誓ったが、自分の性格や社内で置かれた状況と向き合ったわけではなかった。すぐにパチンコにのめり込む生活に逆戻りし、2年後には再び借金で首が回らない状態になった。

再び会社のカネに手を出す

 会社には督促の電話が頻繁にかかってきた。「破産するなら退職だぞ」。放送局は、消費者金融がスポンサーに名を連ねていたため上司からそう諭された。再び親にすがり、そのときもすり抜けたが、最後は会社の制作費を使い込み退職に追い込まれた。

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