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【田淵幸一物語・第3部(14)】生涯最高の一発 巨人を相手に逆転満塁ホームラン

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【田淵幸一物語・第3部(14)】
生涯最高の一発 巨人を相手に逆転満塁ホームラン

昭和48年10月10日巨人戦で逆転満塁ホームランを放ち、金田監督(右)と抱き合う田淵 昭和48年10月10日巨人戦で逆転満塁ホームランを放ち、金田監督(右)と抱き合う田淵

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 昭和48年10月10日、後楽園球場は5万人の大観衆で埋まった。ゲーム差は1。残り試合は阪神が6で巨人は5。まさに“最終決戦”である。

 阪神の先発はその年、巨人戦6勝3敗と相性のいい上田。試合は巨人が主導権を取った。一回、上田の立ち上がりを攻め、高田の二塁打を足場に長嶋、末次のタイムリーで2点を先制。三回に1点。五回にはまたしても長嶋、末次のタイムリーで2点を加え5-1とリードを広げる。

 これに対し阪神は二回、先頭打者の田淵が巨人の先発・高橋一から左翼へ、自己最多となる35号ホームラン。三、四回と2度の満塁の好機を逃したが六回、後藤の9号ホーマーのあと望月、桑野、藤田平の連続安打などで2死満塁とし、打席に田淵が入った。

 「一発逆転なんて頭になかった。先を考えていい結果が出たためしがない。倉田をどう攻めるか、投球の読みに全神経を使った。遠井さんの配球をみて狙うのは“フォークボール”しかないと思った」

 1-2後の4球目、待っていたフォークボールを田淵は高々とすくい上げた。放物線を描いた打球はいつもより高く上がった。「初めて“入ってくれ”と祈った」打球は長い滞空時間をかけて虎ファンの待つ左翼席最前列に飛び込んだ。

 ◇10月10日(巨人24回戦、後楽園)

 阪神 010 005 000-6

 巨人 201 020 000-5

 勝利投手 江夏 敗戦投手 倉田

 本塁打 田淵(35本目)(高橋一より)(36本目)(倉田より)、後藤(9本目)(高橋一より)

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