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【エンタメで生きるんや(3)】漫才で培った関西弁の掛け合いセンス  作家・塩田武士さん

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【エンタメで生きるんや(3)】
漫才で培った関西弁の掛け合いセンス  作家・塩田武士さん

「section34」というコンビ名で漫才をしていた高校生のころの塩田武士さん(右、本人提供) 「section34」というコンビ名で漫才をしていた高校生のころの塩田武士さん(右、本人提供)

 --結果は?

 塩田 すべりたおしました。「何が悪かったのか」「お前が悪いんや」みたいな感じで…。才能の限界に気付いて、3年生になったとき、電車の中で僕の方から「受験しよか」と言って相方も「そやな」と応じてコンビは解散しました。

 --その後は

 塩田 相方とはそれからあまり連絡をとらなかったのですが、僕が作家になってから久々に会いました。僕がエンタメの道に進んだことがうれしいと言ってくれました。『罪の声』刊行直前にフェイスブックに登録したんですが、最初にメッセージをくれたのが相方だったんです。

 --塩田さんの作品にはよく関西弁の掛け合いがあるのも魅力の一つですね

 塩田 このころの漫才の経験が間違いなく生きていますね。漫才はかぎ括弧しか存在せず、会話で成立させる物語なんです。笑いも「裏切り」で、こう思わせといて違うことで笑わせます。あと、かぎ括弧の中身が多すぎると足を引っぱり、そぎ落とさないと面白くないということをこのときに学びました。間(ま)とか、言葉のセンスなども勉強しました。

 --蛇足、興醒め…。確かに難しいです

 塩田 余計な一言があるだけで面白くなくなってしまう。かぎ括弧の大切さはおろそかになってしまいがちですが、そこは神経をとぎすましています。いいかぎ括弧が出てこないときは書きません。それぐらい大事です。地の文で説明しなければならないことを、かぎ括弧では、たった一言で説明できるんです。

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