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信楽高原鉄道事故で犠牲になった祖母 無念胸に救助隊員目指す久保さん 「一人でも多くの命救う」

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信楽高原鉄道事故で犠牲になった祖母 無念胸に救助隊員目指す久保さん 「一人でも多くの命救う」

救助隊員を目指し、訓練を重ねる久保颯さん 救助隊員を目指し、訓練を重ねる久保颯さん

 「こんなんやったんや…。もし自分が遭遇していたら、取り乱さず救助にあたれるだろうか」。父への尊敬の念がわいた。人の役に立つ職業に就きたいと考えたなかで、消防士が浮かんだのは父の影響だ。祖母と父に導かれた気がした。

 今年3月、滋賀県内の各消防本部が消防や救助の技術を学び合うフォーラムに初めて出席し、SKR事故は消防、警察、民間事業者など関係機関での連係体制を整備するきっかけになったことも知った。

 同消防本部で事故を直接知る人は年々減る。自分に事故を教えてくれた当時の救助隊長は今春退職。事故を知らない同期もいる。「教訓が生かされない。自分が事故を引き継ぐ立場になろう。身内に犠牲者がいるからこそできるのでは」。思いを強くした。

 現在は、警防係として火災現場への出動や火災原因の分析にあたる。目標の救助隊員は、資機材の知識、救助技術、現場での判断力など総合的な力が求められる精鋭部隊。職員約200人中7人程度しかいない狭き門だ。

 日常業務のかたわら、救助隊を目指した訓練、勉強に取り組む。業務に忙殺され「もうこのままでいいや」と思うこともあるが、そのたびに祖母を思いだし、気持ちを新たにする。

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