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【田淵幸一物語・第3部(13)】48年の「怪」事の始まり

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【田淵幸一物語・第3部(13)】
48年の「怪」事の始まり

10月9日、決戦・巨人戦にむけ新幹線で上京する阪神・田淵(後方)。右から藤田、金田監督、上田 10月9日、決戦・巨人戦にむけ新幹線で上京する阪神・田淵(後方)。右から藤田、金田監督、上田

 江夏と金田監督との「確執」。この年の最後の戦いが「怪」と呼ばれる原因はまさにそこにあった。

 実は2人は、1月の時点では「ゆたか」「おじき」と呼び合い、15日から5日間、福井県の永平寺で一緒に座禅修行をするほどの仲だった。そんな2人の仲にヒビが入る。5月頃、KOされた江夏を首脳陣ミーティングで金田監督が批判。それを某コーチが江夏に注進したのがきっかけと言われている。

選手と監督の確執

 そしてその5月に「権藤事件」が起きる。

 ある日、たばこを吸いながら球場入りした権藤正利投手に金田監督が「おお、サルでもたばこ吸うんかい」とからかった。金田監督にすれば軽い冗談のつもりだったのだろう。が、権藤は屈辱に震え、伝え聞いた江夏も怒りで体を震わせた。

 「どこの監督でもチームの柱になっている選手を貶(けな)したりはしない。打たれたことで貶されては立つ瀬がない。一生懸命やった結果なんや。それに、権藤さんのこと。大ベテランにはそれなりの扱い方があると思う。監督はあまりにも冷たい」。これが江夏の思いだった。

 ちなみにシーズン終了後の11月23日、権藤は金田監督に謝罪を求めた。だが、暴言のことすら忘れ「言ったとしたならどうなんだ?」と聞き返した監督にカーッとなった権藤は殴りかかった。「金田監督殴打事件」である。(敬称略)(田所龍一)

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