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【エンタメで生きるんや(2)】「今の筆力では書けない」 アイデアを温め続け15年  作家・塩田武士さん

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【エンタメで生きるんや(2)】
「今の筆力では書けない」 アイデアを温め続け15年  作家・塩田武士さん

昨年10月に『罪の声』で第7回山田風太郎賞に選ばれ、会見する塩田武士さん=東京都千代田区 昨年10月に『罪の声』で第7回山田風太郎賞に選ばれ、会見する塩田武士さん=東京都千代田区

 塩田 主要登場人物の一人の新聞記者、阿久津英士は英検準1級という設定で、英国にも行かせましたが、人物になりきるために僕も準1級をとりました。英国人と会話するシーンは、皮肉の笑いが多いので英国人に関する本を読み込んで再現しました。英国に行ってロケハンもして、リアルにするよう徹底しました。

 --現実の事件の方は?

 塩田 関連本や映像資料、当時の新聞などに目を通しました。広告や売れている本など、時代を立体的にする上では、特に新聞が役立ちましたね。読売新聞の元記者で当時大阪府警捜査1課担当キャップだった加藤譲さんに話を聞けたことも幸運でした。

 --事件の録音テープに声が利用された子供に焦点を当てたのは斬新でした

 塩田 娘が生まれたことが一番大きかったです。僕には事件に利用するため娘の言葉を録音するなんてことはできません。また、自分の娘が毒入りのお菓子を食べたら…と思うと耐えられません。現実の事件でもそういうことはなかったわけですが、それはたまたまだっただけなんですよ。

 --事件では「お上」を揶揄(やゆ)する関西の文化が巧みに利用され、警察をけむに巻く犯人らはアンチヒーロー的な扱いも受けました。劇場型犯罪ということで世間もどこかおもしろがっていたところがありました

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