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スーパー玉出、和食さと…労働事件で略式は〝ダメ〟 大阪簡裁で移行相次ぐ、識者「社会情勢を考慮」検察「迅速さ失う」

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スーパー玉出、和食さと…労働事件で略式は〝ダメ〟 大阪簡裁で移行相次ぐ、識者「社会情勢を考慮」検察「迅速さ失う」

大阪簡裁が略式命令を不相当とした事件 大阪簡裁が略式命令を不相当とした事件

 違法な長時間労働や外国人の不法就労をめぐる労働関係事件で、公判を開かずに罰金刑を科すよう求める検察側の略式起訴を裁判所が認めず、正式裁判に移行するケースが相次いでいる。こうした「略式不適法・不相当」の判断は従来あまり見られず、電通の過労死事件などが全国的な議論を呼ぶ中で、専門家は「裁判所が社会情勢を考慮しているのでは」と指摘。一方、検察内部からは「迅速な裁判という略式手続きの意味がなくなる」と疑問視する声も上がる。

異例の事態

 「従業員の勤勉さに甘えてしまった。大変反省している」

 4月20日、大阪簡裁で開かれた公判でこう謝罪したのは「サトレストランシステムズ」(大阪市)の重里政彦社長だ。

 同社は全国規模でファミリーレストラン「和食さと」を運営。従業員7人に月40時間超の違法残業をさせたとして、法人としての同社が労働基準法違反罪に問われた。

 同社は過去7年間に、長時間労働や残業代の未払いを理由に、労働基準監督署から実に18回もの改善指導を受けていた。

 大阪区検は同社を略式起訴したが、大阪簡裁は「不相当」と判断、公開裁判で審理されることになった。検察側は罰金50万円を求刑して即日結審、判決は6月1日に言い渡される。

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