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【関西の議論】迷惑虫「ビワコムシ」が大量発生、壁や車にびっしり…「メチャきしょい」が、実は環境守る“いい虫”

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【関西の議論】
迷惑虫「ビワコムシ」が大量発生、壁や車にびっしり…「メチャきしょい」が、実は環境守る“いい虫”

琵琶湖岸の橋に群集するビワコムシ。今年は大量発生している=4月、大津市打出浜 琵琶湖岸の橋に群集するビワコムシ。今年は大量発生している=4月、大津市打出浜

 大量発生の原因は何か。井上氏は「鍵は餌となる植物プランクトンの増加にある」と分析する。琵琶湖では水草が多いと植物プランクトンが減る。昨年は原因不明だが水草が少なく、植物プランクトンが増えた。

 外来種の植物プランクトン「ミクラステリアス ハーディ」の増加も、ビワコムシにとって好環境になっているという。ちなみに「ミクラステリアス ハーディ」の増加はアユの餌となる動物プランクトンの減少につながり、アユの不漁を招いている。

 また、ビワコムシは年に二度卵を産むといい、10月ごろにもう一度大量発生する可能性もある。

経済発展の落とし子?各地で生息

 琵琶湖の研究者らによると、ビワコムシと呼ばれるようになったのは、1970年代の高度経済成長期のころからだという。滋賀は京阪神のベッドタウンとして住民が増加。それに伴い、湖に流入する生活排水などで有機物が増え、ユスリカが多くなった。他県から来た人が、これを琵琶湖特有の現象だと考えて呼び始めたという説がある。

 オオユスリカは、霞ケ浦(茨城県)や諏訪湖(長野県)など栄養の多い湖ではまれに大量発生するという。ちなみに諏訪湖周辺では「スワコムシ」とも呼ばれる。ただ、近年は全国的に湖の水質改善が進んだことで発生数は減少傾向にある。

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 無害とはいえ、うっとうしく思う人が多いビワコムシ。何か対策があればいいが、井上氏は「光に集まる習性なので、夜間に家の光を外に漏らさないようにすることぐらいしかない。基本的にはどうしようもないですね」と話す。

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