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【関西の議論】迷惑虫「ビワコムシ」が大量発生、壁や車にびっしり…「メチャきしょい」が、実は環境守る“いい虫”

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【関西の議論】
迷惑虫「ビワコムシ」が大量発生、壁や車にびっしり…「メチャきしょい」が、実は環境守る“いい虫”

琵琶湖岸の橋に群集するビワコムシ。今年は大量発生している=4月、大津市打出浜 琵琶湖岸の橋に群集するビワコムシ。今年は大量発生している=4月、大津市打出浜

 湖岸沿いのテラス席が売りのもののレストラン「なぎさWARMS」(同市打出浜)も困った様子だ。ある女性スタッフは「(ビワコムシは)季節の風物詩で、ある程度は仕方ないのですが、今年は特に多いしサイズも大きい気がする。朝はテラス席の掃除を徹底しています」。

 松下博文店長(42)も「自然食が売りの店なので殺虫剤は使いたくない。インバウンド(訪日外国人)のお客さまも増えているが、せっかく来た琵琶湖で虫を見ながらの観光は嫌でしょう。店内に入らないように従業員全員で細心の注意を払っています」と話す。

 大津市衛生課には、「駆除はするのか」「気持ち悪い。防御策は?」などと苦情や問い合わせが3月から数件寄せられているという。ただ「たまたま今年は多いだけで人に危害を加えるわけでなく、県や市による大々的な駆除の予定はない」とする。

正体に迫る

 ビワコムシとは何者か。水底に暮らす生物(底生動物)を研究する滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの井上栄壮主任研究員(44)によると、「オオユスリカという、ユスリカに属する昆虫の一種」だという。

 蚊に似ているが、人を刺すことはない。人体に具体的な害を与えないが、外見や動きが心理的に気分を害するという「迷惑害虫」に分類される。調査結果はないので具体的な発生数は不明だが、感覚的に今年は例年より多いという。

 ビワコムシの幼虫は湖底の泥の中で植物プランクトンなどの有機物を食べて成長する。深い水底には住めず、水深が比較的浅い琵琶湖南部での発生が目立つという。

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