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【関西の議論】迷惑虫「ビワコムシ」が大量発生、壁や車にびっしり…「メチャきしょい」が、実は環境守る“いい虫”

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【関西の議論】
迷惑虫「ビワコムシ」が大量発生、壁や車にびっしり…「メチャきしょい」が、実は環境守る“いい虫”

琵琶湖岸の橋に群集するビワコムシ。今年は大量発生している=4月、大津市打出浜 琵琶湖岸の橋に群集するビワコムシ。今年は大量発生している=4月、大津市打出浜

 滋賀県のシンボル琵琶湖。気候が和らぐこの季節、安らぎを求めて湖辺は多くの人でにぎわう。ただ、気候に誘われるのは人だけではない。この時期、大量に現れる少し茶色の体長約1センチの虫。通称「ビワコムシ」だ。大量の蚊柱をつくり、ときには住宅の壁などにびっしりと張り付くさまは“春のホラー”だ。今年はとりわけ大量発生しているといい、自治体には住民から「気持ち悪い」との苦情も。だが、その実態に迫ると、実は環境保全に役立つ“いい虫”であることが分かった。(杉森尚貴)

「めっちゃ、きしょい…」

 ある日の夕方。大津市南部の湖岸を散歩していると、記者(大阪出身)は、これまで見たことのない大量の蚊柱が発生していることに気付いた。「ビワコムシが多いな」。通行人の話し声が聞こえる。

 湖岸を1歳の息子と散歩していた大津市の主婦、田中理沙さん(29)は「めっちゃ、きしょい…」と避けながら歩いていた。田中さんは琵琶湖から約1キロ離れたマンションに住んでいるが、「ビワコムシは4階の室内まで入ってくる。駐車場にもわんさかいて車に大量につくので、夫が業務用殺虫剤を使って撃退している」という。

 3年前に京都から引っ越してきた田中さん。「滋賀はのどかで住みやすいんですが、虫はちょっと…。自然の別の面に裏切られた感じがありますね」と顔をしかめた。

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