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国内最後のレールバス「キテツ2号」が引退 和歌山・紀伊御坊駅でセレモニー

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国内最後のレールバス「キテツ2号」が引退 和歌山・紀伊御坊駅でセレモニー

試乗会に参加する家族連れら=和歌山県御坊市 試乗会に参加する家族連れら=和歌山県御坊市

 国内最後のレールバス(バス型車両)として紀州鉄道が運行していた「キテツ2号」の引退セレモニーが4日、和歌山県御坊市薗の紀伊御坊駅で開かれた。無料試乗会や記念切符の販売などが行われ、県内外から鉄道ファンら約500人が集まった。キテツ2号の「今後」は未定という。

 紀州鉄道によると、レールバスは車体に2本の車軸だけを備えた2軸車で、紀州鉄道では平成12年に運行を開始、「キテツ2号」は21年に導入された。軽量で燃費の良さには定評があったが、定員が少ないなどの欠点もあり、部品製造も途絶えるように。キテツ2号も28年1月末、信楽高原鉄道(滋賀県甲賀市)から紀州鉄道が譲り受けた新車両「KR301」の運転が始まってからは、ほとんど走ることはなくなっていた。

 この日は、キテツ2号の無料試乗会が行われ、訪れた人たちは駅から近くの踏切までの約200メートルを往復する“ラストラン”の揺れを楽しんだ。駅では記念切符やレールバスの缶バッジなどの限定グッズ販売が行われたほか、県立日高高校のブラスバンド部による演奏の披露や、餅まきなどのイベントも行われた。

 小学生の頃から各地で鉄道車両の写真を撮っているという京都府木津川市の中学1年、寺村泰則さん(12)は「日本最後のレールバスに乗られてうれしい。ガタンガタンと走る音は特徴的で、2軸の車体を見るのも楽しかった。ゴールデンウイークの思い出になりました」と笑顔で話していた。

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