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【メガプレミアム】かばんから“小っ恥ずかしい”「大人のおもちゃ」 警察の所持品検査は「プライバシー侵害」と驚きの賠償命令

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【メガプレミアム】
かばんから“小っ恥ずかしい”「大人のおもちゃ」 警察の所持品検査は「プライバシー侵害」と驚きの賠償命令

警察官の所持品検査でかばんの中を見せるよう求められた男性。「見せたくない」と抵抗したが、最後はしぶしぶ了承し、かばんの中から出てきたのは「大人のおもちゃ」だった。男性はプライバシー侵害を訴え、法廷闘争に踏み切ったが… 警察官の所持品検査でかばんの中を見せるよう求められた男性。「見せたくない」と抵抗したが、最後はしぶしぶ了承し、かばんの中から出てきたのは「大人のおもちゃ」だった。男性はプライバシー侵害を訴え、法廷闘争に踏み切ったが…

 だが、検査をする判断が現場の警察官の裁量に委ねられているため、承諾の有無や程度をめぐって違法性が争われるケースが少なくない。その際の判断の指標となるのが、鳥取県米子市で起きた銀行強盗事件をめぐり、昭和53年6月に言い渡された最高裁判決だ。

 最高裁第3小法廷は、所持品検査は所有者の承諾を得るのが原則としながらも、必要性と緊急性、さらには個人の法益と公共の利益のバランスを考慮した上で、相当と認められる場合には承諾がなくとも許されると判示。猟銃を使用した強盗事件の緊急配備中、警察官が手配犯に似た男の承諾がないままバッグのファスナーを開け、大量の紙幣を発見した行為を適法と結論づけた。

「相当と認められる限度を逸脱」と断罪

 男性が起こした訴訟で神戸地裁が1月12日に言い渡した判決も、この最高裁判例が示した基準を踏襲した。

 判決は、巡査部長が証人尋問の際に職務質問のきっかけになった男性の具体的言動の記憶がないと述べたことや、男性がトランク内の検査には応じていたことなどを根拠に、男性に犯罪の嫌疑があったとは認められないと判断。「承諾が得られなかった段階で検査を終え、男性を解放すべきだった」と巡査部長らの対応を指弾した。

 その上で、パトカー内などで執拗(しつよう)に説得した末の検査には「真意の承諾」がなく、必要性や緊急性も欠いていたと指摘し、「プライバシー侵害の高い行為で、相当と認められる限度を逸脱している」として県に3万円の賠償を命令。判決は県警が控訴しなかったことで確定した。

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