産経WEST

潮干狩り穴場「貝毒」にご用心 淀川でも発生中、大阪府「採っても食べないで」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


潮干狩り穴場「貝毒」にご用心 淀川でも発生中、大阪府「採っても食べないで」

淀川の河川敷に立てられている、貝毒への注意を促す看板=大阪市淀川区 淀川の河川敷に立てられている、貝毒への注意を促す看板=大阪市淀川区

 気温が上昇し、週末やゴールデンウイークを利用した潮干狩りを楽しむシーズンを迎えている。ただ、大阪湾では春先からアサリやシジミの「貝毒」が発生。毒が蓄積した貝を食べると最悪の場合、死に至るケースもある。潮干狩り場では安全な持ち帰り用の貝を準備しているが、淀川下流などの“隠れスポット”で無料で貝採りに興じる人も多く、大阪府などが注意を呼びかけている。(杉侑里香)

 昨年4月上旬、大阪府阪南市に住む80代の夫婦が手のしびれやふらつきを訴えて病院に駆け込んだ。脳卒中に似た症状だが、夫婦そろってとは…。前日の食事を聞き、診察した医師はピンと来た。

 「まひ性の貝毒だ」

 府などによると、夫婦はこの前日に大阪湾に流れ込む市内の男里川河口でアサリを採り、調理して食べていた。重篤には至らず回復したが、当時この河口では国が定める規制値の9倍を超える貝毒が検出され、採取した貝を食べないよう関係機関が呼びかけていた。

 今年は幸い、府内での被害は報告されていないが、3月下旬から大阪湾では貝毒の発生が続いている。一時は規制値の35倍超の貝毒を検出した地域もあった。

 持ち帰り用と交換

 貝毒は有害な植物プランクトンを貝が食べて蓄積されることで起こり、近年は大阪湾で春先に毎年のように発生。昨年は7月まで規制が続いた。

 神経系に作用するまひ性貝毒は重症の場合、呼吸困難となり、過去には死亡する事例も起きている。見た目で貝が毒化しているかどうか分からず、熱にも強いため調理しても毒が弱まらないのが難点だ。

続きを読む

「産経WEST」のランキング