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「日本の礎は殉難者として散った同胞の御霊の上に成り立っている」 昭和殉難者法務死英霊を追悼 高野山で法要

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「日本の礎は殉難者として散った同胞の御霊の上に成り立っている」 昭和殉難者法務死英霊を追悼 高野山で法要

法要で英霊の冥福を祈り、焼香する参列者ら=和歌山県高野町 法要で英霊の冥福を祈り、焼香する参列者ら=和歌山県高野町

 第二次世界大戦の敗戦で戦犯として処刑された将兵らを追悼する「昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要」が29日、高野山奥の院(和歌山県高野町)の追悼碑前で営まれ、遺族ら約260人が参列した。

「33歳で亡くなった父の2倍以上生きている…」

 追悼碑は平成6年、戦後の混乱の中で十分な証拠がないまま戦犯として処刑されるなどした将兵らの名誉を回復し、弔おうと有志らが建立した。「昭和殉難者法務死追悼碑を守る会」(築野富美会長)などが毎年、「昭和の日」に法要を営んでおり、今年で24回目。

 法要では国旗掲揚・国歌斉唱、黙祷(もくとう)などに続き、高野山真言宗の中西啓寶管長が供養文を読み上げた。僧侶らの読経が響く中、参列者が焼香を行い、英霊の冥福を祈った。

 遺族代表の高橋彌穂さん(76)=仙台市=は「私はインドネシアで33歳で亡くなった父の2倍以上も生きてきたことを実感している。今の若者らにも、日本の礎は殉難者として散った同胞の御霊(みたま)の上に成り立っていると話すようにしている」とあいさつ。追悼碑を守る会の築野会長は「あの戦争を知る世代が少なくなり、年齢的にこの地に足を運ぶことも厳しくなっておられる。そうした方々の思いを次の世代に継承することも、われわれの使命です」と述べた。

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