産経WEST

「食品偽装に負けへんで」牛肉偽装告発から15年「西宮冷蔵」契約解除のどん底から再起期す

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


「食品偽装に負けへんで」牛肉偽装告発から15年「西宮冷蔵」契約解除のどん底から再起期す

2度目の営業再開に向け、街頭で寄付を呼び掛ける西宮冷蔵の水谷洋一社長=神戸市 2度目の営業再開に向け、街頭で寄付を呼び掛ける西宮冷蔵の水谷洋一社長=神戸市

 雪印食品による牛肉偽装事件を告発した兵庫県西宮市の倉庫会社「西宮冷蔵」の水谷洋一社長(63)が、2度目の営業再開に向けて活動している。平成14年の告発から今年で15年。違法行為を迫る別の取引先との契約解除を受け約3年前、再び休業したが、水谷さんは「事件を風化させないためにも復活させたい」と話す。

 「西宮冷蔵からのお願いです」。3月11日、神戸市中央区の繁華街。赤い服に身を包んだ水谷社長が甲高い声で寄付を呼び掛けながら「食品偽装なんかに負けへんで」と書かれたチラシを通行人に配っていた。

 同社は告発後に休業し、16年に再開。だが25年8月、顧客から冷凍輸入野菜を税関手続きなしで出荷する「密輸」を求められて拒否し、契約を解除した。売り上げの約6割を占める業者だったため経営の見通しが立たず、翌年の初めごろに残る取引も終え、10人ほどいた全社員を解雇した。

 倉庫を運送会社に貸して生活をしのぎながら再開に向け取引先を探していたが、告発以来の休業や業績悪化で固定資産税を滞納しており、昨年春から賃料を差し押さえられ、いよいよ廃業を覚悟した。

 「頑張れ」「負けるな」。直後から支援者に励まされ、考えが変わった。西宮冷蔵を残すことは「天が与えた使命」と思い、すぐに活動を開始。

続きを読む

「産経WEST」のランキング