産経WEST

【JR脱線事故12年】「生かされた意味を社会貢献に」重傷乗り越え医師紹介サイト運営 伊丹の江上さん

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【JR脱線事故12年】
「生かされた意味を社会貢献に」重傷乗り越え医師紹介サイト運営 伊丹の江上さん

ネットサイト「おすすめDoctor」の運営を続ける江上善章さん。サイトでは脱線事故についても触れている=大阪市北区(猿渡友希撮影) ネットサイト「おすすめDoctor」の運営を続ける江上善章さん。サイトでは脱線事故についても触れている=大阪市北区(猿渡友希撮影)

 兵庫県尼崎市で平成17年に起きたJR福知山線脱線事故で、重傷を負ったファイナンシャルプランナーの江上善章さん(56)=同県伊丹市=が医師を紹介するインターネットサイトの運営を続けている。運営は完全なボランティア。106人もの乗客が犠牲になった事故で自身が生かされたことの意味を、社会貢献に見いだした。

 12年前の4月25日、通勤で乗車した快速電車の4両目にいた。「ドーン」という音とともに、雪崩のように多くの人が覆いかぶさった。意識が遠のき、死もよぎった。しばらくして自力で脱出したが、肋骨(ろっこつ)骨折と頭部打撲の重傷だった。

 「近くに倒れていた女性は虫のような息づかいで、立ち尽くすしかなかった。数メートルの乗車位置の差で私は助かった」

 翌日からコルセットをつけて仕事を再開したが、精密検査を受けようとネット上などで脳外科を探しても、どう選んでいいか分からなかった。結局、知り合いの医師に相談したが、医師も医師同士の口コミなどを通じて病院の情報を得ていることを知った。

 事故後、自分が生かされたことに意味があるのかと考え続けていた。「病院探しに困っている人が本当にほしい情報を得られるサイトを立ち上げよう」と決意した。

続きを読む

関連トピックス

「産経WEST」のランキング