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【万博誘致の方程式】「大阪の明るさ、楽しさ発信を」 識者に聞く(上)鈴木庸一・前駐フランス大使

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【万博誘致の方程式】
「大阪の明るさ、楽しさ発信を」 識者に聞く(上)鈴木庸一・前駐フランス大使

鈴木庸一・前駐フランス大使(現関西担当大使) 鈴木庸一・前駐フランス大使(現関西担当大使)

 ――閉塞(へいそく)感が漂っている

 「首都パリが象徴的だ。パリを囲む環状高速道路の内側は高学歴の富裕層が多く、外側は低学歴の貧困層が多い。パリ市内は土地が限られ、建物の高さ制限などもあり、経済発展には限界がある。そのため、パリ内外で物理的・精神的な隔たりをなくそうとする開発計画『大パリ計画』がある」

パリ誘致、始まりは大学生の提案

 ――万博誘致には国民の大きな支持が集まっている

 「もともと大パリ計画はパリ市が数年前からコツコツ取り組んできた。一方、万博誘致はパリの大学生が国民の一体感醸成のために提案したのが始まりで、パリ郊外の自治体の市長が大きな運動に育てた。こうして下からの運動によって盛り上がってきたので、国民の幅広い層に支持がある。さらにパリ市は、相乗効果を狙って2024年夏季五輪の誘致を始めた。フランスは万博と五輪の2つとも実現させたいと真剣に考えている」

 ――大阪が誘致合戦に勝つにはどうすればいいか

 「いまの誘致体制に欠けているのは、人が自由に移動できるグローバル化時代に開催する万博のコンセプトを、知的に発信できる人だ。フランス政府の万博誘致活動を率いるパスカル・ラミー氏(博覧会担当省庁間代表)は、前世界貿易機関事務局長として人脈が広く、知的な発信ができる」

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