産経WEST

【絵ハガキ時空散歩】「左右反転」の謎は解けず「津堂城山古墳の大石棺」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【絵ハガキ時空散歩】
「左右反転」の謎は解けず「津堂城山古墳の大石棺」

発掘された津堂城山古墳の大石棺を調査する坪井正五郎博士 発掘された津堂城山古墳の大石棺を調査する坪井正五郎博士

 発掘された長持形石棺の横に立つ人物は、日本の人類学研究の先駆者、東京帝国大学教授の坪井正五郎博士である。明治45(1912)年、当時の大阪府津堂村(現・藤井寺市津堂)の人たちが、神社の石碑の材料を求めて城山に登ったところ、大きな石棺が掘り出された。その調査のために坪井博士が訪れたときに、撮影されたものである。

 それまで「陵墓参考地」に指定されていなかったこの場所は、調査が進められて、巨大な前方後円墳であることが判明した。現在では、4世紀後半に造られた古市古墳群のひとつ「津堂城山古墳」となり、国の史跡に指定されている。

 ところで、この写真はこれまでなぜか、左右が反転した姿で紹介されてきた。当時発行されたこの絵ハガキが、裏焼きになったのか、謎のままで残されている。(地域史研究家 生田誠)

「産経WEST」のランキング