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奈良・正倉院の銀壺、中国製ではなく国内製? 奈良博室長が新説

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奈良・正倉院の銀壺、中国製ではなく国内製? 奈良博室長が新説

正倉院の銀壺・甲号(正倉院紀要から) 正倉院の銀壺・甲号(正倉院紀要から)

 吉澤室長は「東大寺銀壺」や「天平神護三年二月四日」という刻銘も考察。「続日本紀」によると、この年月日には称徳天皇が東大寺に行幸。3年前に政治の実権を握っていた藤原仲麻呂(恵美押勝=えみのおしかつ)の謀反が発覚、称徳天皇が仲麻呂と通じた淳仁天皇を退位させ、自身が再び天皇に就任するなどしており、吉澤室長は紀要で「万感の想いがあって本器が(東大寺大仏に)奉納されたと思う」とする。

 さらに銀壺の素材について考え、仲麻呂が発行を計画した新銭に注目。淳仁天皇を寿ぐ銭だったという「大平元宝」は現物が残っていないことから、この銀素材が別の用途に使われたとみられるといい、紀要で「仲麻呂の施策を白紙化し、淳仁天皇の存在を打ち消す目的で回収した『大平元宝』の処理にあったと想像する」と指摘している。

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