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被災者勇気づけた「奇跡の一本石垣」が解体へ、再建に向けて積み直す 熊本城の飯田丸五階櫓

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被災者勇気づけた「奇跡の一本石垣」が解体へ、再建に向けて積み直す 熊本城の飯田丸五階櫓

復旧工事が進む熊本城の飯田丸五階櫓(宮沢宗士郎撮影) 復旧工事が進む熊本城の飯田丸五階櫓(宮沢宗士郎撮影)

 綿密な計画のもと、応急工事は無事、終了した。日本の土木技術の高さに、関係者から驚嘆の声が上がった。

 大林組CSR室広報部の担当者は「現場で職人が知恵を出し合い、土日もなく頑張った。引き続き一丸で復旧工事に邁進(まいしん)する」と話した。

 大林組がまとめた技術提案書によると、6月頃から石垣下側の地面から新たに倒壊防止の台を組み上げ、櫓の建物を安定させる。その後、「鉄の腕」を撤去する。櫓を解体した後、一本石垣を解体し、石垣全体を再び積み上げる。

 32年3月までに石垣全体の復旧を目指すという。

 今月5日、熊本城復旧工事の安全祈願祭が、城内の加藤神社で挙行された。熊本市の大西一史市長は「傷ついた熊本が、復興に向かう歴史的な第一歩だ」とあいさつした。

 一本石垣は被災者を勇気づけてきた。復旧工事で姿を消しても、その雄姿は長く人々の脳裏に刻まれる。

大天守閣最上部、解体はGW明け

 熊本市の大西一史市長は20日の記者会見で、熊本地震で損傷した熊本城の主要な建造物である大天守最上部の解体作業を、5月の大型連休明けから始めると発表した。「一定期間、外観は変わるが、より強い天守閣に復元したい」と述べた。

 市によると、大天守は地上6階、地下1階。6階の状態を調べた結果、屋根を支える柱が損傷しており、解体することにした。大天守は昭和35年に鉄筋コンクリート造りで再建されたが、6階部分は鉄骨造りで耐震性が劣っていたという。

 市は大型連休明けから落下物を防止するメッシュシートで大天守を覆い、6階部分を6月までに解体。その後、本格的な再建作業に入る。

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