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【虎のソナタ】『心臓破りの丘』でつまずいた

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【虎のソナタ】
『心臓破りの丘』でつまずいた

ビシエドに一発を浴び、1球で降板したマテオ ビシエドに一発を浴び、1球で降板したマテオ

 子供の頃、『心臓破りの丘』という映画を見て感激した。主人公は1953年のこの4月20日、ボストンマラソン優勝の山田敬蔵選手。チェコのザトペックの2時間23分3秒を大幅に破る2時間18分51秒で世界中をアッといわせた。

 小さな無名の日本人が彗星(すいせい)のごとくデビューしたわけでその栄光が映画になり、遠い記憶の中にある。ゴール近くの坂道は別名『心臓破りの丘』といわれ、そこでガリガリ君? の山田選手も力尽きようとする…頑張れ! ガンバレ…と子供心に映画館で大きな声をあげた。

 この日のナゴヤドームの青柳のマウンドをみていてそれと同じ感じだった。なにしろこの日の当番デスク大沢謙一郎はこの朝も走ってから出勤している。なぜか走る。出社すると“本音と建前”は違っていて、デスク席で何を言っても「どうせ僕の当番の日は阪神は苦戦しますョ…」。まあまあそう言わずに…。「いえわかってるんです。相手は大野投手ですよ…ホントにもう…」。なんで俺が勤務表作っているのに、俺の当番の日に限って大野なんだ…と言わんばかりの気配だ。(大野が出て来るのは俺のせいじゃないぞ)

 試合前30分、スタメンが出た。虎番長友孝輔は「1番が高山から北條に代わりました。このオーダー変更がどう出ますか?」。

 キャップ阿部祐亮は「とにかく青柳の投球次第でしょう。実は今日は息子(遥斗6歳)の誕生日でして…朝、電話がかかってきて…個人的にはメモリアルデーとなってもらいたいので“青柳ガンバレ”です」と言う。

 ところがもう一人、誕生日のヤツがいた。中日の1番、D2位ルーキー京田陽太内野手(日大)だ。これが俊足でキビキビとしている。ちょっとこれから“要警戒”の遊撃手だ。

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