産経WEST

【竹島を考える】日韓合意はどこへ?苦々しい慰安婦像ラッシュ、韓国の無軌道をただせない日本政府は「裸の王様」だ 下條正男・拓殖大教授

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【竹島を考える】
日韓合意はどこへ?苦々しい慰安婦像ラッシュ、韓国の無軌道をただせない日本政府は「裸の王様」だ 下條正男・拓殖大教授

米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像。撤去を求めた訴訟で、原告の日系住民らの上告審の請願が棄却された 米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像。撤去を求めた訴訟で、原告の日系住民らの上告審の請願が棄却された

 それに政権与党の自民党だけでなく、当時の民主党も、島根県の「竹島の日」には否定的だった。2006年5月、訪韓した鳩山由紀夫幹事長(当時)は、竹島問題について「日本が問題だ」と発言し、民主党が政権を握ると竹島問題とは距離を置いた。

 民主党政権には、領土問題に対する知見がないと見た中国政府は、2010年9月、中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件を機に、尖閣諸島に触手を伸ばした。

 すると民主党政権はオスプレイの導入に先鞭(せんべん)をつけ、2009年時点で沖縄の普天間基地の移転先を「最低でも県外」とした当時の鳩山首相は、自家撞着(じかどうちゃく)を犯す結果となった。

 その後、野田政権で尖閣諸島が国有化されたが、それは中国政府を挑発しただけで終わった。当事者能力が問われているのは、民主党(現民進党)も同じである。

日本を貶める政府の不作為

 日本政府の外交センスは、「裸の王様」のそれに近い。無防備ということだけでなく、政府の不作為がどれだけ日本を貶(おとし)めているのか、気づいていないからだ。

 外務省のホームページで、「竹島は日本固有の領土」「韓国が不法占拠」と書き換えられたのは、「竹島の日」条例の成立が確実になった頃である。外務省の英断で、「竹島問題を理解するための10のポイント」(2008年2月)が刊行されたのも、前年の6月、島根県が自ら設置した「竹島問題研究会」の研究報告書を外務省に提出した後である。なぜ政府ではなく、一地方自治体が領土問題で先陣を切らねばならないのか。

続きを読む

「産経WEST」のランキング