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【竹島を考える】日韓合意はどこへ?苦々しい慰安婦像ラッシュ、韓国の無軌道をただせない日本政府は「裸の王様」だ 下條正男・拓殖大教授

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【竹島を考える】
日韓合意はどこへ?苦々しい慰安婦像ラッシュ、韓国の無軌道をただせない日本政府は「裸の王様」だ 下條正男・拓殖大教授

米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像。撤去を求めた訴訟で、原告の日系住民らの上告審の請願が棄却された 米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像。撤去を求めた訴訟で、原告の日系住民らの上告審の請願が棄却された

 これに反発したのが、収奪という既得権益を奪われた支配層である。彼等は反日を口実に貧農たちを使嗾(しそう)して、暴動を起こしたのである。

現在の日韓関係も「弱体政府と民衆」の構造

 戦後の日韓関係は、その歴史的特性を色濃く残した韓国との国交正常化交渉から始まった。韓国政府は、日本が敗戦で弱体化した時を狙い、国交正常化交渉の本会談が始まる直前の1952年1月18日、突如、公海上に「李承晩ライン」を宣言して、竹島を韓国領としてしまった。

 この時、韓国政府は、竹島を「日本の韓国侵略に対する最初の犠牲物」とし、抗議する日本政府に対しては、「韓国に対する再侵略を意味する」とする口実を捏造(ねつぞう)して、民族感情を高潮させた。

 だが、竹島を占拠できる歴史的権原は、韓国側にはない。その点で現在の日韓関係は、弱体化した政府と民衆の対立と似た構造を持っている。敗戦国日本から竹島を侵奪した韓国は、竹島侵奪の正当化を強弁せざるを得ない立場にあるからだ。

 その戦略は、朴氏の罷免を求め、「ろうそく集会」に集まった大衆の示威行動と似ている。日本が沈黙する時まで、民族感情に訴えて謝罪や反省を求めてくるのである。

手放しで喜べぬ学習指導要領への竹島問題記載

 その韓国側に対して日本がすべきことは、証拠を示し、韓国側による虚偽の歴史をただす中で、竹島を取り戻すことである。その意味で、今年度版の「学習指導要領」に竹島問題が記載されたのは一歩前進だが、手放しでは喜べない。島根県議会が2005年、日本政府の制止に屈せず「竹島の日」を制定していなければ、「学習指導要領」に竹島が載ることはなかったからだ。

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