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【水中考古学へのいざない(12)】カリブの海賊は「荒くれの大男」ではなく意外と小柄だった 難破船ウィダ号は語る

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【水中考古学へのいざない(12)】
カリブの海賊は「荒くれの大男」ではなく意外と小柄だった 難破船ウィダ号は語る

米国の画家Jean Leon Gerome Ferrisが描いた海賊と英国軍艦艦長の戦闘シーンの複製 米国の画家Jean Leon Gerome Ferrisが描いた海賊と英国軍艦艦長の戦闘シーンの複製

 †小柄でおしゃれな海賊たち

 海賊に関しては、さまざまな記録が残っており、ある程度その実態が明らかになっている。

 階級制度の厳しかった当時、窮屈な生活をきらい、自由奔放に暮らすのが海賊稼業。ほとんどが世捨て人、奴隷、水夫あがりだったが、船に乗り組めば、前身を問われることもなかった。海賊船の船長といえば「独裁者」のイメージが強いが、多くは乗組員らの投票という民主主義的手法で選ばれた。1680年から1725年にかけて、1万人もの男女(女海賊も若干いた)が、海軍や国王への忠誠を捨てて海賊となり、海を荒らし回った。

 引き揚げられたウィダ号から見つかった金銀財宝以外の遺物から分かったこともある。

 黒の革靴をはいた人間の脚の骨には、絹の靴下が残されており、海賊たちが身なりにも凝っていたことを物語る。回収した衣服と骨から推して、海賊の平均身長は165センチ程度。「海賊は荒くれた大男」という従来のイメージとは異なっている。

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