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覚醒剤使用、女性に逆転無罪 「夫に無理やり注射された可能性」大阪高裁判決

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覚醒剤使用、女性に逆転無罪 「夫に無理やり注射された可能性」大阪高裁判決

 覚せい剤取締法違反(使用)罪に問われた女性被告(36)の控訴審判決公判が20日、大阪高裁で開かれ、福崎伸一郎裁判長は「夫に無理やり注射された可能性を否定できない」として、懲役1年6月とした1審大阪地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。

 女性は平成28年6月、自らの意思で夫に注射してもらって覚醒剤を使用したとして起訴された。救急隊員が現場に駆けつけた際、一緒に覚醒剤を使用していた夫は既に死亡していた。

 女性は起訴内容を認め、1審は有罪と認定。しかし控訴審では一転して夫から日常的に暴力を受けていたと明かし「暴力が怖くて注射に抵抗できなかった」と無罪を主張していた。

 女性は20年に元夫を殺害した殺人罪で懲役9年の実刑判決を受け、当時は仮釈放中。福崎裁判長はそうした前科に加え、夫の死亡について当初事件性が疑われたことから「殺人容疑での捜査を警戒し、1審では殺害の動機となり得る夫からの暴力を言い出せなかった可能性がある」と判断。女性の供述変更に「相応の合理性がある」とした。

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