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呉服店だが味噌製造で「みそや」…国指定登録有形文化財、明治時代建築の「別館」修復工事完了

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呉服店だが味噌製造で「みそや」…国指定登録有形文化財、明治時代建築の「別館」修復工事完了

修復工事が完了した「みそや別館」=橋本市 修復工事が完了した「みそや別館」=橋本市

 和歌山県橋本市橋本の国指定登録有形文化財「みそや別館」の修復工事が完了し、報道陣に公開された。京都の職人らが手がけた明治時代の建築物で、同館で21日に営業を開始する呉服店経営の谷口善志郎さん(78)は「立派に修復してもらって感慨深い。明治時代にタイムスリップした気分になった」と喜んでいる。

 現在は呉服店だが、もともと味噌を製造していたことから屋号は「みそや」。主屋は木造2階建てで、延べ面積は約240平方メートル。谷口さんの曾祖父、保次郎さんが明治17年、32歳のときに京都から大工ら職人を招いて新築した。京都の職人らが建築したという棟札が残る。

 呉服店は大正12年まで同館で営業していたが、その後は銀行などに賃貸し、昭和40年頃から空き家状態になっていた。平成16年、主屋や離れなど3棟が国登録有形文化財に指定。昭和34年の伊勢湾台風などで傷んだ壁や柱などの修復が必要だったため、平成27年に工事を開始し、2年かけて修復を完了させた。

 主屋の外観は灰色と焦げ茶色の落ち着いた雰囲気で、館内は、保管していた建材を使用するなどし、建築当初の呉服店の姿に復元。京都の町家でみられる「通り土間」もしつらえられた。上げたり下げたりできる多機能の障子などもある。

 谷口さんは「いずれは絵画展やコンサートなどのイベントも実施できれば」と話している。

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