産経WEST

「弟は産声をあげることなく20日で亡くなった」「人の波に流されながら布団を家族でかぶり、逃げた」…戦争体験、歌とともに語り継ぐ 

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


「弟は産声をあげることなく20日で亡くなった」「人の波に流されながら布団を家族でかぶり、逃げた」…戦争体験、歌とともに語り継ぐ 

コーラスの練習に励む「てん てまり」のメンバー=丸亀市 コーラスの練習に励む「てん てまり」のメンバー=丸亀市

 松崎さんは「何もしてあげられなかった弟のことを思うとつらい」と話した。

 昭和20年7月4日の高松空襲を生き延びた高松市の辻恵美子さん(79)はケジメと思い、初めて当時の体験を語る。

 《小学2年だった。逃げ惑う人の波に流されながらも家族で1枚の布団をかぶり、国民学校の運動場まで逃げた。翌朝見た教室には、この世のものとは思えない光景が広がっていた。多くの子供や大人の遺体が運び込まれていた》

 教室で見た光景が今もまだ目に焼き付いて離れないという辻さんは「あの時の自分とお別れして前に進みたかったんです。話す機会をいただけてありがたい」と話し、練習に取り組んでいる。

 吉川さんは「戦争体験者は、伝えていかなければいけないと思う。戦後世代に聞いてもらい、少しでも当時の悲惨な状況をわかってもらえれば」と話している。

 音楽会「第9回みどりの風コンサート」は30日午後1時半開演。会場は丸亀市綾歌町のスマイルホール。問い合わせは吉川さん((電)0877・86・3122)。

「産経WEST」のランキング