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【関西の議論】神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

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【関西の議論】
神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

邪馬台国の時代 邪馬台国の時代

 一方、こちらも国内最大級の鉄器工房として話題を集めたのが、滋賀県彦根市の稲部遺跡。淡路の遺跡より少し新しい弥生時代末(3世紀初め)~古墳時代初め(3世紀中ごろ)の竪穴建物跡20棟以上から、鉄片や鉄を加工する際に出る不純物など約6キロ分が見つかった。琵琶湖の東側に位置し、近畿や東海、北陸を結ぶ交通の要衝。琵琶湖の水運を利用し、日本海を介して朝鮮半島から直接入手した鉄素材を加工し、近畿や東海に供給する、独立した一大勢力があったとみられている。森岡さんはこの遺跡も「三十国の一つだろう」と推測する。

銅鐸の宝庫 やはり淡路は特別な場所

 「神の国」淡路島は、鉄だけでなく、弥生時代の祭祀を担った銅鐸の宝庫でもあった。南あわじ市では27年、弥生時代前期末~中期(紀元前3~同2世紀)の銅鐸7個が見つかった。島内では計20点ほどが確認され、全国有数の出土数を誇る。島根県出雲市の荒神谷(こうじんだに)遺跡や同県雲南市の加茂岩倉遺跡の銅鐸と同じ鋳型で作られたものもあり、両地域の結びつきが明らかになった。

 出雲は、神話に登場する国造りの神「オオクニヌシノミコト」や八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したスサノオノミコトの伝説で知られる神話の里。淡路は、イザナキノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)が交わって次々と島を誕生させた国生みの地と伝わる。

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