産経WEST

【関西の議論】神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

邪馬台国の時代 邪馬台国の時代

 一方、同遺跡の南西約6キロにある五斗長垣内遺跡では、鉄器工房とみられる12棟の竪穴建物跡や鉄器など約130点を確認。約100年間にわたって鉄器作りが行われたことが分かった。

 畿内勢力にとって、朝鮮半島から伝わった鉄器の技術や素材を入手するうえで、重要な位置を占めたのが瀬戸内海ルート。「淡路は、西からの物資や情報を中継する『玄関口』だった」と話すのは、奈良県立橿原考古学研究所の森岡秀人共同研究員。「明石海峡や鳴門海峡という海の難所に挟まれた淡路の勢力は航海術にたけ、新しい鉄器文化を積極的に取り入れたのだろう」という。

鉄を制するものは国を制す 魏志倭人伝中の「三十国」の一つか

 「木工にも使う鉄は、農業や狩猟、建築、戦闘などあらゆる分野で技術革新をもたらした」。森岡さんは鉄が社会に与えた影響の大きさを指摘する。

 「鉄を制するものは国を制す」ともいわれた鉄は、九州北部を中心に大量に出土することから、邪馬台国九州説の大きな根拠となっている。一方で、畿内では出土量が少なく、邪馬台国論争では“弱み”となっていた。

 こうした中での今回の発見。兵庫県立考古博物館の石野博信名誉館長は「淡路島に大規模な鉄器工場群があったことが示された」と指摘し、「纒向遺跡(奈良県桜井市)を中心とする邪馬台国が大和にあり、淡路は西日本に及ぶ政治連合の一翼を担い、魏志倭人伝に記された『三十国』の一つだったのではないか」と話す。

続きを読む

このニュースの写真

  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘
  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘
  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘
  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

「産経WEST」のランキング