産経WEST

【関西の議論】神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

邪馬台国の時代 邪馬台国の時代

 邪馬台国は畿内か九州か-。古代史永遠の謎に迫る発掘調査が今年1月、兵庫県淡路市の舟木遺跡で行われた。邪馬台国の時代にも重なる弥生時代後期(2世紀半ば~3世紀初め)の鉄器工房跡が見つかったのだ。同市では10年前に五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡(国史跡)で大規模な鉄器工房跡が発掘され、淡路島が西日本屈指の鉄器生産地だったことが明らかになった。古事記で、日本列島が造られた「国生み」の地とされる淡路島。古代から朝廷に海や山の幸を献上し「御食国(みけつくに)」と呼ばれた神話の舞台は、邪馬台国と深く関わった「鉄の王国」でもあった。(小畑三秋)

西からの物資や情報を中継する「玄関口」だった

 「淡路島でなぜ鉄器生産が盛んだったのか。神話と何か関係があるのかもしれない」

 淡路市は平成27年度から「国生み研究プロジェクト」をスタートさせ、その一環で舟木遺跡を発掘し、今回の成果に結びついた。「淡路島が重要な地域だったことが考古学で裏付けられた」。同市教委の伊藤宏幸次長は声を弾ませた。

 発掘では、4棟の竪穴建物跡と刀子(とうす、ナイフ)などの鉄器や鉄片約60点が出土。そのうち1棟の床面は赤く焼けていた。鉄の素材を木炭で熱しながら、たたいたり延ばしたりして工具などを作った炉跡だった。

 調査はわずか130平方メートルだったが、周辺の丘陵一帯では同時期の土器が確認され、遺跡は40ヘクタール(南北800メートル、東西500メートル)に及ぶと推定。伊藤次長は「建物跡が相当多く眠っているのではないか」とし、国内最大規模の鉄器工房跡である可能性が高まった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘
  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘
  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘
  • 神の国・淡路島は「鉄の国」だった-「邪馬台国畿内説」の“弱み”はね飛ばす鉄器工房跡発掘

「産経WEST」のランキング