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【経済裏読み】中国で急成長、根付くか「共有の経済」 自転車シェアリングも扱い乱雑、消費者モラルが…

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【経済裏読み】
中国で急成長、根付くか「共有の経済」 自転車シェアリングも扱い乱雑、消費者モラルが…

停められた多くの自転車であふれた路上。中国では自転車シェアリングが人気を呼んでいる=北京(AP) 停められた多くの自転車であふれた路上。中国では自転車シェアリングが人気を呼んでいる=北京(AP)

 2014年に設立された回家吃食は、主婦や現役をリタイアした料理人が作った食事を販売するサービスを行っている。価格はレストランよりも安く抑えられ、事業を始めて、1年で1日の取引件数が5万件に上ったという。食の安全にかかわる外食産業への不信感が根強い中国にあって、「家庭の味を届ける」とする運営方針は消費者の心をつかんだようだ。

ゴミ箱行きの自転車も

 中国で人気を呼ぶ自転車シェアリングは、企業が運営するレンタルサイクルのようなもので、基本的に乗り捨て自由。利用登録を済ませれば、スマホでロックを解除して自転車の乗れる手軽さから都市部を中心に普及した。新興企業が次々と参入し、ファンドからの資金を得て、事業を拡大するところもある。

 ところが、いま困ったことが起きている。自転車の扱いが乱雑で、中国で社会問題化してきたのだ。

 「窃盗や破壊、いたずら行為の結果、悲惨な運命をたどる自転車が少なくない」。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は惨状をこう伝えた。

 盗んだシェアリング用の自転車の色を塗り直したり、分解して別の部品を組み入れて「新品」として販売したりする窃盗犯が続出。このほか運河に捨てられたり、ゴミ箱に入れられたりする自転車も多いという。          

 信用ある市場を確立するには、「他人が使うものを大事に扱う」という思いやりの気持ちも重要なカギになりそうだ。

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