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パナソニックがAI開発に超本気!!5年後に技術者10倍増の1000人に

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パナソニックがAI開発に超本気!!5年後に技術者10倍増の1000人に

研究開発部門の戦略説明会で説明する、パナソニックの宮部義幸専務=19日、東京都港区 研究開発部門の戦略説明会で説明する、パナソニックの宮部義幸専務=19日、東京都港区

 パナソニックは19日、平成33年をめどに、人工知能(AI)分野の技術者を現在の約100人から1000人程度に増やす方針を明らかにした。同社の宮部義幸専務は同日、都内で開かれた記者会見で「新卒の技術者の採用やM&A(企業の合併・買収)での人材獲得にも力を入れたい」と話した。大学などと連携しながら人材を確保して、自動車や家電など幅広い事業分野に活用できるAI技術の開発を加速させる。

 同社はAI事業の強化を成長戦略の柱の一つと位置付ける。完全自動運転車では、学習を繰り返して理解を深める「ディープラーニング(深層学習)」の仕組みを取り入れ、使う度に運転がうまくなるシステムを32年度中に完成させる方針。また、衣類の種類や色などを見分けるAIを搭載し、自動で折り畳んで仕分けるロボット家電の開発にも携わっている。宮部専務はAIを含めた最新技術の事業について「5年や10年はかかるかもしれないが、数百億円規模のビジネス創出を目指したい」と強調した。

 課題となるのが技術者不足だ。日本は欧米に比べるとAIの技術者の数が少なく、海外の優秀な人材を採用するにはコストがかかる。事実、同社に約100人いるAI技術者の多くは、家電の開発者らを「再教育」した人材という。

 状況を打開するため、同社は学生らを対象に人材育成の強化に乗り出す。大阪大と、AI技術などに関する共同講座を昨年6月に開始。また、今月1日に現職の大学教員を兼業社員として採用するなど、専門知識の集積を図るべく、研究者を積極的に採用している。

 NECもAI関連事業の要員を現在の約600人から2~3年で約千人にする方針で、今後、国内外で人材獲得競争が激化する可能性もある。

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