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「ひとりひとりに向き合いたい」滋賀県警初の元女性警部が心理カウンセラーに “こころ”の相談室を開設

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「ひとりひとりに向き合いたい」滋賀県警初の元女性警部が心理カウンセラーに “こころ”の相談室を開設

滋賀県守山市内に相談室を開設した清水美代子さん 滋賀県守山市内に相談室を開設した清水美代子さん

 滋賀県警初の女性警部となった清水美代子さん(64)が、滋賀県守山市内に心理カウンセリングなどを行う相談室「ここ しみず」を開設した。42年間勤めた県警を定年退職後、4年間の大学在学し心理カウンセラーとして歩き出した。清水さんは「心の不安、悩みごとを1人で抱え込まず気軽に打ち明けて」と話している。

 高校卒業後、昼夜を問わず地域のために働く警察官にあこがれ志願。県警の女性警察官1期生として勤務するかたわら、2人の息子も育てた。平成13年、県警初の女性警部に昇任。25年3月に定年退職するまで、警部として勤めた。

 心理カウンセラーを志したのは、定年を半年後に控えたころ。これまでの経験を振り返ってみると、非行に走った少年、少女や、罪を犯した人ら一人一人とじっくりと向き合ってみると、心はまっすぐな人が多いように思えた。そんな人たちが、なぜ犯罪に及ぶのかを考え、分析すると、少しの声掛けで事件となるのを防げたのではないかと考えたという。

 ある警察署に勤務していたとき。毎年、地域で行われる祭りに少年らが集結し、集団でけんかをするなどの騒ぎを繰り返していた。その年は、騒動を抑えたいと考え、リーダー格の若者を訪ねた。そして「リーダーとして、ちゃんと後輩をみてあげて。祭りを楽しく終えるにはあんたの力が必要。頼むで」と説得。その年の暴動はなく、祭りは終わったという。

 「人と向き合い、その人を認めてあげる声掛けが大切」。誰かがしっかり見ていてあげることが大事だと感じるようになった。「人をしっかり見て、悩み苦しんでいる人を支えたい」と退職後にカウンセラーの道に進むことを決めた。

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