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【衝撃事件の核心】放火か失火か、ヨットハーバー連続火災ミステリー 法廷で顔面蒼白、汗まみれ…第一発見者尋問は異例の中止に

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【衝撃事件の核心】
放火か失火か、ヨットハーバー連続火災ミステリー 法廷で顔面蒼白、汗まみれ…第一発見者尋問は異例の中止に

短期間に4件もの火災があった歴史あるヨットハーバー。運営会社は保険会社に保険金の支払いを請求したが「失火ではなく放火」「会社側の犯行」などとして拒否され、法廷闘争に発展した 短期間に4件もの火災があった歴史あるヨットハーバー。運営会社は保険会社に保険金の支払いを請求したが「失火ではなく放火」「会社側の犯行」などとして拒否され、法廷闘争に発展した

 一方、A社側は堀内さんの火災当時の行動について「建物内で火災に直面した人物が、冷静に合理的な行動をとることはそもそも難しい」と反論。尋問中の体調不良も「火災の恐怖体験」を思い出したことや、緊張が重なったためだとした。

判決「放火は関係者によるもの」

 迎えた判決。裁判所はまず第1~3火災について、電気配線などからの出火の可能性は低く、いずれも放火と認定した。

 そしてヨットハーバーへのアクセスや宿直の従業員がいる中で火をつけていることを考えると「施設を熟知した関係者による放火の可能性が強い」と述べた。防犯カメラに不審な人物や車が写っていないことも考慮し「放火は原告(A社)またはハーバーの関係者によるものと推認される」とした。

 仮に第三者の犯行であれば「人の死傷の結果も顧みない相当強固な怨恨によるものといわざるをえない」と言及。にもかかわらずA社側にそうしたトラブルの形跡はなかったとして「怨恨(えんこん)による放火であったとも認め難い」と判断した。

 堀内さんの行動についても「初期消火に当たろうとしている最中に、その場にいない上司に連絡するのは極めて不自然で考え難い」と指摘。尋問での体調不良については「相当なストレスを感じ、極端に動揺した結果として生じたものであると評価せざるを得ない」とした。

 さらにA社の経営状況について、関連会社からの資金移動などによってかろうじて資金繰りを行っていたとして犯行動機も「あった」と認定。A社の請求をいずれも退けた。

 A社側はただちに控訴した。

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