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【正木利和のスポカル】マティスとルオー、巨匠の友情はこうして始まった

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【正木利和のスポカル】
マティスとルオー、巨匠の友情はこうして始まった

アンリ・マティス「コドマ兄弟」(『ジャズ』より) 1947年 うらわ美術館 アンリ・マティス「コドマ兄弟」(『ジャズ』より) 1947年 うらわ美術館

 師のモローは、知性派のマティスに「君は絵画を単純化するでしょう」といい、激情型のルオーには「君が手がける作品には宗教的な刻印が押されることになるでしょう」という言葉を残した。その予言はぴたりと当たり、彼らもまた恩師、モローへの思いをいつまでも語り続けたといわれている。

 そんな二人の友情を、作品と手紙などの資料でつづった「マティスとルオー」展はいま、会場を大阪に移し、あべのハルカス美術館で開催されている(https://www.aham.jp/exhibition/future/rouaultmatisse/ 5月28日まで)。春は出会いと別れの季節。日本初公開のルオーの絵画やマティス直筆の手紙を見ながら、仲間と友情を語りあうのも楽しいだろう。もちろん、懐かしい友のことを思い出しながら、一人ながめてもいい。(編集委員・正木利和)

▼「マティスとルオー」展 あべのハルカス美術館(外部サイト https://www.aham.jp/exhibition/future/rouaultmatisse/)

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正木利和 正木利和 産経新聞文化部編集委員。入社は、いまはなき大阪新聞。産経新聞に異動となって社会部に配属。その後、運動部、文化部と渡り歩く。社会人になって30年強になるが、勤務地は大阪本社を離れたことがない。その間、薄給をやりくりしながら、書画骨董から洋服や靴、万年筆に時計など、自分のメガネにかなったものを集めてきた。本欄は、さまざまな「モノ」にまつわるエピソード(うんちく)を中心に、「美」とは何かを考えながら、つづっていこうと思っている。乞うご期待。

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