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【銀幕裏の声】水戸黄門は死なず-少ない製作費でこの奥行き感、映像の美しさ…時代劇復権に懸ける京都映画人の魂

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【銀幕裏の声】
水戸黄門は死なず-少ない製作費でこの奥行き感、映像の美しさ…時代劇復権に懸ける京都映画人の魂

自主製作の時代劇映画第2弾「すもも」のワンシーン 自主製作の時代劇映画第2弾「すもも」のワンシーン

 時代劇の歴史をこのまま閉じるわけにはいかない-と、人気時代劇ドラマ「水戸黄門」シリーズを長年にわたり撮り続けてきた京都・太秦の重鎮、井上泰治監督が自主製作の時代劇映画「すもも」を完成させた。現在、全国を巡回しながらホール上映を手掛ける井上監督は「次作へとつなげ、時代劇復権の流れをつくりたい」と意欲を語る。(戸津井康之)

「水戸黄門」で培った時代劇の魂

 黒澤明監督の「七人の侍」や「用心棒」など、かつて時代劇映画は日本を代表する文化の一つとして世界で認められ、「水戸黄門」や「大岡越前」などテレビの時代劇ドラマはゴールデンタイムに欠かせない人気番組の筆頭格だった。だが、大作の時代劇映画は激減し、老舗の時代劇ドラマも相次いで終了、かつての勢いは風前の灯火(ともしび)だ。

 井上監督は昭和29年、福岡県生まれ。立命館大卒業後、宝塚映画を経てフリーの助監督となり、斉藤光正監督らに師事。平成3年、人気時代劇ドラマ「長七郎江戸日記」で監督デビューする。以来、「大岡越前」「江戸を斬る」「半七捕物帳」など放送各局の時代劇を演出。時代劇全盛の一時代を支えてきた重鎮だ。

 「水戸黄門」シリーズでは、初代黄門・東野英治郎さん、二代目・西村晃さん時代は助監督を務め、5年に放送が始まった三代目・佐野浅夫さんのシリーズ開始から監督に抜擢。里見浩太朗さんが黄門を演じた最終シリーズのラストカットを撮ったのも井上監督だ。

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