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「害獣といえども無駄にせずおいしく」 狩猟家がジビエ(野生鳥獣肉)販売

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「害獣といえども無駄にせずおいしく」 狩猟家がジビエ(野生鳥獣肉)販売

津市の狩猟家、古田洋隆さん 津市の狩猟家、古田洋隆さん

 野山を駆けるシカをわなで捕らえ、丁寧に処理した肉は臭みや雑味がない。津市の狩猟家、古田洋隆さん(62)が、肉質にこだわったジビエ(野生鳥獣肉)を販売している。「害獣といえども命をもらうからには、無駄にせずおいしく食べてもらいたい」と猟に使うわなを独自に考案した。自らを「罠師」と称し、技術の伝承にも意欲を見せている。

 古田さんは祖父から3代続く猟師で、シカが増えた40代から猟で生計を立てている。銃やおりではなく、わなを使うのは獲物を極力傷めないためだ。細い獣道を見つけ、どの方向から、左右どちらの足で地面を着くかまで考えて仕掛ける。特製のわなはばね式で、円状にしたワイヤを地中に埋め、獲物が足を踏み入れると跳ね上がり縛る。

 ナイフで心臓の血管だけを切り、体内の血を抜ききる。自宅に併設した解体場でさばき、血管に残る血や骨髄などをきれいに取り除く。下処理を徹底することが、風味を良くし鮮度を維持するために大事だという。「わなの技術も、私がさばいたジビエのおいしさも世界一」と胸を張る。

 シカを中心にイノシシ、アナグマなど年間平均で300頭を捕まえる。東京や大阪の高級レストランなど全国に肉を供給、海外からの要望もある。

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