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あの「鴨なんば」の由来、難波葱が「なにわの伝統野菜」に

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あの「鴨なんば」の由来、難波葱が「なにわの伝統野菜」に

新たに「なにわの伝統野菜」に認証された「難波葱」。葉の繊維が柔らかく、強いぬめりと濃厚な甘さが特徴 新たに「なにわの伝統野菜」に認証された「難波葱」。葉の繊維が柔らかく、強いぬめりと濃厚な甘さが特徴

 江戸時代から大阪府内で盛んに栽培されながら市場から一時姿を消した「難(なん)波(ば)葱(ねぎ)」が、府と大阪市から「なにわの伝統野菜」に認証された。大阪の食文化を支えてきた伝統ある野菜を見直し、昔ながらの野菜を再び味わってもらおうと設けられた制度で、関係者らは「難波葱のことを知ってもらい、農家の生産拡大につながれば」と期待を寄せている。

 明治時代には、大阪市中央区の南海難波駅周辺に一面の葱畑が広がるなど、難波葱はかつての難波の名産としてしられた。その名はカモ肉とネギを使った「鴨なんば」の由来になったともいわれるが、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化などが進み、独特の強いぬめりが機械での加工に適さないなどの理由で生産が激減していた。

 近年、食の安全性から伝統野菜を見直す動きが盛んになり、難波葱も味や香りの良さが再認識され、南海難波駅構内のそば店のメニューに登場したり、野菜の直売所で販売されたりするなど注目されていた。

 なにわの伝統野菜の認証制度は平成17年にスタート。100年以上前から栽培され、種子の来歴が大阪独自の品種であることなどを基準に、これまでに天王寺蕪(かぶら)や田辺大根など17品目が認証されている。

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