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【ビジネスの裏側】ようやく決まった北陸新幹線延伸ルート…全線開業30年先、敦賀以西はスタートライン立ったばかり

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【ビジネスの裏側】
ようやく決まった北陸新幹線延伸ルート…全線開業30年先、敦賀以西はスタートライン立ったばかり

 ようやく北陸新幹線の敦賀から大阪までのルートが決まった。敦賀から福井・小浜を通って京都府南部の新駅を経て新大阪に至る。ただ、全線開業は2046年と約30年先の話。財源や、新幹線敷設でJRの運営から切り離すことになる並行在来線に関する議論はこれから。敦賀以西の大阪延伸はスタートラインに立ったばかりだ。(織田淳嗣)

ちょっと長すぎる

 3月17日午後、大阪商工会議所(大阪市中央区)で行われた定例記者会見。北陸新幹線のルート決定の感想を問われると、尾崎裕会頭(大阪ガス会長)は、70代以上が半数を占める副会頭たちを見回した。

 「2046年だったか…(そのころには)こちら側、誰もいてない…というのは冗談です。何人かは、いてはると思います。でもちょっと長すぎる」

 独特の言い回しで早期延伸を求めたが、新幹線には順番というものがある。国土交通省によると現時点では北海道新幹線の札幌延伸が完了する42年度末まで、北陸新幹線の建設財源はない。

問題は財源

 北陸新幹線敦賀以西の建設費は概算で2兆1千億円。費用は基本的には、国と地方の負担、運営主体のJRが建設主体の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」に開業後に払う線路・施設の貸付料でまかなわれる。貸付料の値上げを求める声もあるが、JR西は当然難色を示している。

 貸付料は完成後でないと入ってこないため、機構が将来の貸付料を担保に資金を借り入れる案もある。いわば前借りで、現在建設中の北陸新幹線の金沢-敦賀間、九州新幹線の長崎ルート(武雄温泉-長崎)、北海道新幹線の札幌延伸(新函館北斗-札幌)で採用されている手法だ。

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