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【地方からの挑戦(1)】女子駅伝、全国制覇への軌跡 松山大学女子駅伝部コーチ・村井啓一さん

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【地方からの挑戦(1)】
女子駅伝、全国制覇への軌跡 松山大学女子駅伝部コーチ・村井啓一さん

全日本大学女子駅伝で初優勝した松山大学のメンバー(松山大学女子駅伝部提供) 全日本大学女子駅伝で初優勝した松山大学のメンバー(松山大学女子駅伝部提供)

 平成28年10月30日、仙台市で行われた「第34回全日本大学女子駅伝」で、松山大学女子駅伝部は創部9年目にして、大会5連覇中の強豪・立命館大学を破り全国制覇を成し遂げた。練習環境や選手勧誘に恵まれているわけではない四国の地方大学。優勝は「奇跡」とも「新時代の到来」ともいわれた。大西崇仁監督とともに歩んだ「地方からの挑戦」の軌跡を振り返る。

 今をさかのぼること11年前。平成18年4月、大西監督が健康文化科目の専任教員として松山大学に赴任した。第23回全日本大学女子駅伝で名城大学女子駅伝部を、コーチとして初優勝に導いた実績を持っていた。

 私はその半年前、女子マラソンで五輪2大会連続出場を目指していた妻、土佐礼子選手が安心して競技に取り組める環境を求め、NTT西日本を退社して母校の松山大学に事務職員として転職していた。初対面の大西監督は私に「女子駅伝で日本一を一緒に目指そう」と言った。この出会いからすべてが始まった。

 当時の大学女子駅伝の勢力図は関東・関西地区の有力大学に、東海地区の大学が絡み、その他の地方大学は大きく引き離されていた。ただ、関東学連所属チームしか出場できない「箱根駅伝」を目指す男子が関東一極集中になるのと異なり、女子は地方大学でも「日本一」になる可能性はゼロではなかった。

 高橋尚子選手がシドニー五輪の女子マラソンで金メダルを獲得して以降、女子長距離界は活気に満ちあふれ、女子駅伝はテレビ中継で視聴率が稼げるコンテンツとしても注目されていた。

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