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【和歌山毒物カレー事件】再審請求は「開かずの扉」 死刑確定後の再審開始は戦後6件

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【和歌山毒物カレー事件】
再審請求は「開かずの扉」 死刑確定後の再審開始は戦後6件

林真須美死刑囚 林真須美死刑囚

 戦後、最高裁で死刑が確定した後、再審開始が言い渡されたのは6件。近年は科学鑑定が決め手となり、道が開けるケースも相次いでいるが、依然、ハードルは高く、「開かずの扉」と言われている。

 再審請求は、有罪が確定した事件の裁判をやり直す手続きで、刑事訴訟法では、再審開始の要件を「無罪にすべき明らかな証拠を新たに発見したとき」と規定している。

 昭和40年ごろまで再審請求が認められるケースはほぼなかったが、50年の白鳥事件の再審請求で最高裁が、新旧証拠を総合的に判断し、「判決に合理的な疑問が生じれば(再審開始には)足りる」とする基準を示した。この白鳥決定を受け、23年、熊本県人吉市で起きた免田事件で住居侵入、強盗殺人などの罪に問われた免田栄さんや25年に香川県財田村(現三豊市財田町)で起きた財田川事件で強盗殺人の罪に問われた谷口繁義さんなど、最高裁での死刑確定後、再審無罪を言い渡された事件は4件ある。

 近年では科学鑑定の精度が飛躍的に向上。DNA型や物証の再鑑定が再審開始につながるケースが増え、平成2年に起きた足利事件では、無期懲役が確定していた菅家利和さんと犯人のDNA型が一致しないことが判明、9年に発生した東京電力女性社員殺害事件では、遺体から第三者のDNA型が検出され、いずれも再審無罪となっている。

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