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【高浜原発高裁決定】抗告認める決定に住民側憤り 「怒りに堪えない」

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【高浜原発高裁決定】
抗告認める決定に住民側憤り 「怒りに堪えない」

 覆った司法判断に、差し止め維持を求めてきた滋賀県の住民らから、怒りと不満の声が口々にこぼれた。「日本中の原発を止める」と叫ぶ人もいた。

 午後3時過ぎ、大阪高裁の判断を受けて、裁判所から出てきた住民側弁護士らが「不当決定」と大きく書かれた紙を掲げると、待機していた約60人の支援者らからは一斉に落胆の声が漏れた。

 その後、大阪市内で弁護団が開いた記者会見で、井戸謙一弁護団長(63)は「「勇気ある画期的な地裁決定が葬り去られた。怒りに堪えない」と再稼働を容認した高裁決定を批判。400ページを超える決定文を手に「ボリュームはあるが、規制基準の不合理性について判断をしておらず内容は乏しい。新たな安全神話だ」と糾弾した。

 「高裁は電力事業者と行政の思いを忖度(そんたく)し、不当な決定を私たちに押し付けた。あまりにも情けない決定だ」。住民代表の辻義則さん(70)=滋賀県長浜市=も怒りをあらわにし、「恥ずべき決定で、断じて認めるわけにはいかない」と述べた。

 ただ、特別抗告などで最高裁の判断を仰ぐことについては消極的。最高裁でも稼働を容認される判断が示される場合を危惧し、「今後の運動や各地の訴訟にも影響を与える」と慎重な姿勢を見せた。

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