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伊予国守護・河野氏の家譜「予章記」、愛媛県文化財に指定

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伊予国守護・河野氏の家譜「予章記」、愛媛県文化財に指定

西条市北条の長福寺所有の「予章記」 西条市北条の長福寺所有の「予章記」

 愛媛県教委は、西条市北条の長福寺が所有する戦国時代の伊予国守護、河野氏の家譜「予章記(よしょうき)」など4件を県文化財として指定することを決めた。

 予章記は、神代から室町初期までの河野氏の歴史を記述しており、長福寺に伝わるのは河野氏の子孫で禅僧の南明東湖(なんめいとうこ)が慶安年間に写した写本。原本は所在が分からない。河野氏に関する1次史料が少ないため、河野氏や中世の愛媛を解明する重要な史料のひとつになっている。

 同時に県教委は松山市所有の儀礼用土器「大型器台」1件と、県所有の「大型器台」2件も県文化財に指定した。松山市所有の大型器台は釜ノ口遺跡(松山市小坂)から出土。県所有は土壇原北遺跡(同市上野町)と、北井門遺跡(同市北井門)から出土した2個で、北井門遺跡出土品は形態や大きさが似ているため、まとめて1件の指定になる。

 大型器台は、弥生時代後期から終末期につくられ、集落内や墳墓の儀礼でシンボル的に使われたとされる。土器の胴を長くのばして装飾を施している。松山平野から大分県、山口県などの西瀬戸内海沿岸部を中心に出土する。今回、指定された大型器台はいずれも高さ70センチ前後で最大級。当時の文化圏を知るための貴重な史料となっている。

 県指定の文化財はこれで138件になる。

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